そぼくな日記

にっき!

本物のジャズとブルージャイアント

最近、知人で「人生で初めて音楽に目覚めた」人がいる。

今まで音楽自体は聞いていたものの、心にズドンと響く経験はなかったらしい。

そんな彼女が友人のバンド演奏を生で聴いて衝撃を受け、音楽の扉の前に立ったのだという。

せっかく音楽に目覚めたからどんどん音楽の扉を開いていきたいという彼女の話を聞いたもう1人の知人は、お気に入りのジャズバンドが居るから聴きに行こうと提案した。

同席していた私もジャズが好きでよく聴いていたが生演奏を聴いたことは無かったので、付いて行くことにした。

 

音楽に目覚めた彼女を扉の向こうに導くため、我々は新宿にある「ピットイン」というライブハウスで知人オススメの「black sheep」というバンドのライブに足を運んだ。

これまでライブハウスには何度か足を運んだ経験はあるものの、ジャズのライブハウスは全く雰囲気が違っていた。

 

ちょ〜〜〜大人だった。

 

そして何故かめちゃくちゃ外国人の観光客が多かった。

何でこんなに外国人が多いのか不思議だったが、ジャズは別に歌詞とか無いから誰でも聞けるのだろうと独り合点した。

 

登場した「black sheep」はピアノ、サックス、トランペットの3人グループだった。

音楽に目覚めた知人は一体どんな演奏なのだろう…と緊張していた。

ピアノの緩やかな演奏が始まり、私も普段耳にするしっとりして大人っぽいジャズが生で流れるのかなと想像しながら待機していた。

 

ところがサックスとトランペットが加わるや否や、今までイメージしていた「ジャズ」のイメージが完全に吹き飛んでしまった。

 

めちゃくちゃ変な音なのだ。

本当にほんっっと〜うに申し訳ないが、第一印象は「でっかいオナラの音」だった。

 

あまりにも変な音すぎて思わず笑ってしまった。こんな音の組み合わせアリか!?と面食らった。

私の聴いていたジャズは水だった。こんなどぶろくみたいなジャズがあるのだ。

 

特にサックスの演奏には色々な意味で耳を奪われた。

もう出てる音が恐竜なのだ。ジュラシックパークで聴いたあの声なのだ。

吹き方ももうこの人の内臓全部出ちゃうんじゃないのってくらい全力投球で吹いていた。

途中からサックスが内臓に見え始めた。こんな経験は初めてだった。

 

誘ってくれた知人は特にこのバンドのトランペットが好きだと言ってたので耳を凝らして聴いてみた。

確かな演奏力、そしてサックスとの悪魔合体で奏でられるオナラの音。

技術があるとこんなにも自由に空を飛べるのか…と感心してしまった。

 

ピアノだけが救いなのか…?と思いきやピアノもめちゃくちゃ暴れていた。

というかピアノがリズム取りの役割も果たしているのでピアノこそが戦犯なのかもしれない。おのれピアノめ。

 

音を文章で表すのは不可能なのだが、イメージ的にはこの絵に近い。めちゃくちゃコレ。

ガイ・ビュッフェ「マティーニ

 

激しいマティーニ(多分どぶろくをシャカシャカしてる)のような演奏が2曲連続で続き、もう私のライフはゼロよ!と思っていたが箸休めなのか、3曲目はゆったりした選曲だった。

 

ゆったりした選曲だったが見たこともない変な形のデッケー大蛇のような楽器が登場して、またもや笑いそうになってしまった。

ジャズってお笑いだったのか?

 

だが、そのデッケー大蛇からは尺八のような渋くてしっとりした音が奏でられた。

この曲には一度もブリブリした音は登場せず、分かりやすく彼らの「腕前の確かさ」を感じさせた(腕前はすごいというのは伝わっていたが)

そんでひとしきり落ち着いた…と思ったら前半の最後は、また容赦のないブリブリ音が振りかざされた。

 

前半が終了し、休憩時間に入ったが、音楽の扉を開いた知人は「本当にごめん」と途中退席してしまった。

気持ちはとてもわかる。音楽の入り口に立った段階の人にあの音は強すぎるのだ。

誘った友人はやっちまった…という感じの顔をしていた。

幸いにも私は「何これオモロ」という気持ちが勝っていたので後半も聴き届けることにした。

 

幸か不幸か、後半は比較的落ち着いた曲が多かった。

これが前半に来ていれば彼女は途中退席しなかっただろうな…と思いつつ、「black sheep」の曲を聴き続けていると、前半があれでなければいけない理由が徐々に分かって来た。

 

ブリブリ音の虜になっている自分がいたのだ。

ゆったりした曲になると「あ〜〜〜〜どこでブリブリしてくれるんだ〜〜〜〜」と物足りなさや歯痒さを感じていた。

この短時間でまさかこんなにやられるとは思わなかった。

前半で心が折れなくて本当に良かった。

 

とは言え、彼らの曲を本当の意味で咀嚼できたわけでは無かった。

音楽って、こういうのもアリなのか!?という衝撃で、私もまた別の扉の前に立ったのだろう。

 

途中退席した彼女は「一曲目で完全に心を骨折してしまった。面白いと思う部分は勿論あったが、1曲目のダメージが癒えなかった」と言っていた。

彼女の音楽の扉はちょっと閉まってしまったかもしれない。

 

 

 

生演奏を聴いた数日後、ちょうど公開されていたジャズアニメ映画の「ブルージャイアント」を観に行った。

全く原作を読んだことは無かったが、先日の生演奏ジャズも相まって興味が高まっていた。

せっかくなので音響もいつもより良い所を選んだ。

 

ハッキリ言って、このタイミングで観て大正解だった。

「ジャズ」というものが一体何なのか、「ジャズ」をする者はどういう気持ちで演奏するのか、先日聴いたあの演奏はどうしてあんな演奏だったのか、全ての伏線(?)が回収された。

伏線が回収されると同時に、私のいる美術畑と共通する風景が見えた。

決して心地の良いものだけを提示しているのではない。

時には人を哲学的迷宮に突き落とすような演奏もアリなのだと。

 

すっかりブルージャイアントにも嵌ってしまった私は、彼氏が予習のために買って来た1〜4巻もすぐに読んでしまった。

最近「ジャズってんな〜」が口癖になってきてしまった。

 

誘ってくれた知人(勿論ブルージャイアントが好き)にも感想を言って、ブルージャイアントを全巻読破したらまたジャズを聴きに行こうと提案した。

今度はどんな曲に出会えるか楽しみだ。

お蕎麦食べ比べまくり日記

冷蔵庫の中にずっと放置されているそばつゆがあった。

裏面を見ると賞味期限が大体2日後に切れてしまうギリギリの状態まで追い込まれていた。

これはヤバい。これは蕎麦を食いまくるしかない…

 

というわけで、せっかく食べるなら美味い蕎麦が食べたい。その辺の蕎麦なんて嫌だという欲望も一緒に叶えるべく、蕎麦で有名な長野県の商品を求めてアンテナショップまで繰り出した。

 

店頭には色々な種類の蕎麦があり一体どれを買ったらいいやら右往左往してしまった。

埒が開かないのでポップに書いてあった「年越しそば人気ナンバー1」と「人気ナンバー2」、「十割蕎麦」を買ってみることにした。

 

過去に長野で食べた「くるみ蕎麦」なる、蕎麦つゆにくるみペーストを入れたものがとても美味しかったので、くるみも一緒に購入した。勘で作ってやる!

 

 

比較のために西友で一番安かった蕎麦も買い、合計4種類の蕎麦を食べ比べすることになった。

 

錚々たるメンバー

 

つゆは鹿児島のアンテナショップでそうめんつゆを買ったついでになんとな〜く買った蕎麦つゆだ。

 

調べてみたが特に有名というわけでも無い蕎麦つゆだった。

蕎麦つゆだけをちょびっと舐めてみた。

何だか結構濃い。そしてお酒のような風味がする…?

このお酒っぽい風味は元々の味なのか、まさか放置しすぎて傷んでるんじゃないだろうな…

 

お腹を壊しませんようにとハラハラしながら使った。

 

 

蕎麦とか茹でる前に「くるみペースト」を作らなければならない。

長野で食べたあの味を再現するべく、そこそこ値段のしたくるみを惜しげもなく粉砕し、そこへ味噌、醤油、砂糖などを加えてねりねりねりねりした。

 

最悪のビジュアル再び

 

例のアレみたいなビジュアルはどんぐりクッキーでこりごりだと思ってたのにまた出くわしてしまった。

 

味見をしてみる。

うん!見た目はアレだが美味しいオソマだ!!

 

肉なしの肉味噌って感じの味で、坦々麺とかにも合いそうな味だった。

 

 

では、下ごしらえが終わったので、激安蕎麦から食べてみよう。

 

エントリーナンバー1  は「西友の激安蕎麦」

 

見た目は超普通の蕎麦である。

匂いも特筆すべき点はこれといって無い。

まずは麺のみを啜ってみた。

 

いつも食べる普通の蕎麦。残念ながらそれ以外の感想はあまり浮かばなかった。

いいんだ。特別でも何でも無い普通の日常は、普通の蕎麦を啜ればいい。

贅沢は、敵だ(嘘。めちゃくちゃ贅沢したい)

 

次に蕎麦つゆを付けて啜ってみた。

ぬーっ!なんか鼻を抜ける酒感がすごい!味もそこそこ濃い!

いつもは蕎麦をつゆにドップリ付けて啜っているが、ここまで濃いと心の中の江戸っ子が「蕎麦つゆは少し付ければいいんでい!蕎麦の風味が飛んじまう!」って叫んでいる。

麺の3分の1だけつゆを付けると丁度いいくらいだ。

 

 

普通の日常を噛み締めたのでここからはレア蕎麦を食べていく。

 

エントリーナンバー2「おらとこの蕎麦」

 

 

茹でるとこんな感じ

 

 

西友の蕎麦より色がかなり薄い。

つゆなしで啜ってみる。

さっきより蕎麦の風味が分かる!食べ応えも軽い印象だ。

つゆに付けて啜ってみる。

うーん、つゆの味が濃いせいか蕎麦の風味が隠れてしまった。

 

せっかくなのでここでくるみペーストを加えてみた

 

最悪のビジュアルから逃れられない

 

くるみペーストはよく混ぜて溶かしてた記憶がある。

かつて食べた時もこういうビジュアルだったので正解のはずだ。

 

 

改めてすする〜〜〜〜〜!!!!

ちょめめーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

圧倒的なくるみペーストのうまさが脳天を突き刺すぅー!!

正直くるみペーストが美味すぎて、蕎麦そっちのけでくるみペーストだけをモグモグ食ってしまう始末〜〜〜〜ー!!!

 

美味すぎてSUSURUにもなってしまう。

ただ、少しくるみペーストを濃く作りすぎてしまったのか、元のつゆが濃いからか、かなり味が濃くなってしまったので、つゆも長野ベースに合わせる方が良かったかもしれない。

ここは次回の(次回があれば)反省点かもしれない。

 

 

エントリーナンバー3「信州の美味しい二八そば」

 

 

先ほどの蕎麦も二八だったので、一体どう違うのか?と疑問だったが、予想以上に違っていた。

 

何が違っていたかはスマホのメモが消えてしまい微塵も思い出せないが確かに違っていた。

 

違っていたんだ………

 

 

許してほしい…

 

 

 

一つ言えるのは、後日余ったこちらの蕎麦を付属の「だし汁」と「かえし」で食べたが、言うまでもなくそちらの方が蕎麦のポテンシャルを引き出せていた。

二八蕎麦は小麦粉が配合されている分蕎麦の風味がより繊細になっている印象があるので、ガッツリ濃いつゆで食べるよりは上品なつゆで食べるのが正解なのかもしれない。

 

 

気を取り直して最後は十割蕎麦だ。

こちらは余ったものを最近も食べたので圧倒的にフレッシュな感想が言える。

 

茹でた時の色合いが圧倒的に濃い!!

iPhoneポートレートモードだと黄色っぽく撮れてしまうので、蕎麦の色味に近い通常モードで撮影してみた。

 

色だけで言えば西友の蕎麦も遜色ないが果たして…

 

 

全然違う。十割蕎麦、完勝。

「「「「「「蕎麦」」」」」」を食べたければ十割蕎麦を食べろ!!!!!

 

食べ応え、香り、風味、全てが(当たり前だが)「「「「「蕎麦」」」」」だった。

今まで食べていた蕎麦は何だったんだ…??

そうめん………???

 

 

蕎麦湯は比べられなかったが、十割蕎麦の蕎麦湯をいただいた。

つゆは入れずに蕎麦湯オンリーで飲んでみた。

トロッットロ。蕎麦の優しい旨みが溶け込んでおいしい。

素朴な風味が好きな人は無限に飲めると思う。

 

 

 

蕎麦合計4束食べた上に付け合わせをミスり、圧倒的揚げ物を食べたらお腹がパンっっっっパンになってしまった。

 

それぞれ違った美味しさがあったが、蕎麦つゆのチョイスの影響もあったため、蕎麦のポテンシャルを完全に引き出したとは言い難い結果となった。

また、くるみ蕎麦も長野で食べたものよりしつこさを感じたのでもう一度リベンジしたい。

旅を記録するということ

色々な場所に旅をするのが好きで、去年も色々な都道府県を訪問したのだが、特に印象深い旅が多かった。本当に(いい意味で)意味不明な出会いなどがあった。

写真を要所要所撮ってはいるものの、人や場所との詳しい出会いの経緯まではそこに映らないし記憶は薄れてしまう。

 

そこで今年からはこいつに私の旅を記録してもらおうと思う。

異形のいぎょ

 

 

なんかでっかくてモフモフのやつがのそのそ旅をしてたらいいな〜という妄想を込めて作った。

名前は「いぎょ」

 

 

 

私の行った場所を楽しんで旅したり、時には人間には出来ないような旅をしてもらいたい。

いずれ旅漫画も描ければな〜と思いながらゆるゆるやっていきます。

「ポケモン通信で対戦できる子供と電話させろ。さもなくば街を爆破する」

今日見た夢があまりにも謎で無駄にストーリーもあったのでメモ。

 

ポケモン通信で対戦できる子どもと電話させろ。さもなくば街を爆破する」と予告があり、某コナンの目暮警部から私の家に協力してもらえないかと言われた。

おばあちゃんの家で犯人からの電話を待ち受けるおとん、ばあちゃん、小学生時代の兄、私、弟、知らん女の子。

目暮警部とおとんが犯人へ電話を掛けるが、子供が出ないとダメだという。
ばあちゃん家の2階で子どもらだけで犯人の電話を待つ。一階ではおとんが待機しててとおばあちゃんがご飯を作ってる。


なかなか犯人から電話が掛かってこないのでこっちから電話を掛けることに。
繋がったものの犯人が「あーーーーーーー」と叫んだまま会話を拒むので一回切る。


埒が開かないのでその後も何回も何回も掛け直す。

そしたら犯人が「君しつこいねん」と言って会話に応じる。犯人へはポケモンに熟知してる兄が対応することになった。
手にポケモン通信ができる機器を持って、電話をしながら犯人と対戦する(なお電話は受話器のでっかい固定電話)

 

大人を呼ぶか小声でお兄に聞くが、とりあえずやめといてと言われやめておく。
ところが突然弟が一階に向かったので、言っちゃうのでは?と思い私も一階へ降りた。


降りると弟はばあちゃんが揚げてた謎のピンク色のでっかい天ぷらを食べてた。

ばあちゃんは「まだご飯食べへんのか〜」と言いながらそのでっかくて長い天ぷらを何本も何本も揚げていた。


おとんがパソコンをやりながら待機してたので「ちょっとしばらくお兄は降りてこられへん」と言って2階に上がるのを阻止した。


2階へ戻ったら、犯人と兄が打ち解け始めていた。
「君いいやつやな」みたいな事を言ってた。
でも、このまま大人を呼ばれたら困るからと電話を切られる。


電話が切られてしまったのでおとんに報告しようと一階に向かう。
白いカチューシャを付けた知らん女の子が「えーでないの〜?」と繋がってない電話の受話器を耳に当てて遊んでる。


大人と一緒に2階に集合。犯人と電話が繋がる。
犯人は号泣しながら兄との友情を惜しんでる。


目暮警部が後はこっちで何とかするよ。と言い我々は解放された。


やれやれやっと終わったかと思った矢先、兄が「でもちょっと不思議なことがある」と言い出した。

どうやら、兄が通信に使ったカードはかなり昔に兄が映画館限定で貰った伝説のカードで、そのカード同士でしか通信できない。
しかも古すぎて今では使ってる人も殆どおらず専用機器も売ってない。
何でそんな昔のやつでわざわざポケモン対戦しようと思ったのか。


もしかしたら相手は時空を越えて通信相手を探してたのではという結論が浮かび上がる。

思い返せば犯人は通信前「でも…君そんな昔の持ってるんか…?」と不安げだった。
犯人が号泣してる顔が背景に浮かび上がる(物理的に)


犯人の事を考えるとしんみりするなと思いながら皆んなでおばあちゃんの天ぷらを食べた。

苦肉のレシピ〜お正月におばあちゃんが次から次へと出してくる料理を消費するためのお好み焼き〜

あけましておめでとうございます。

なんだか前回の日記がいっぱい人に読まれてるみたいでいっぱい星が付いててびっくりしました。

はてなブログの仕組みをよく分かってないまま初めたので一体どこで見られたんやろ?

 

日常をのろのろ書いてるだけですが、嬉しいです〜

暇つぶしに読んでください〜

 

 

さて、お正月だったので実家に帰省していたのだが、毎回帰省するたびに困っていることがある。

お正月で困っちゃう出来事第1位

 

次から次へと出てくるおばあちゃんの料理問題

 

決しておばあちゃんの料理が嫌いだとかそういう事ではないのだ。

むしろ年々重い料理が食べられなくなってきたので薄い味のおばあちゃんの煮物とか嬉しいくらいなのだ。

でもさ、事前に「今晩はすき焼きを食べる」と言って、昼ごはんも食べてからおばあちゃんの家に行ったら

 

 

↓これが

 

 

「すき焼きまでの繋ぎに」って出されてきて…

 

????????????すきやきまでのつなぎとは???????????????

 

ここは力士の稽古場か????????

 

我が家はおとん以外誰も力士体型ではない。そのおとんすら激怒している(毎度のことだが)

申し訳ないけどすき焼きを思うと箸が進まず…

半分くらい残ってしまった。

いっそすき焼きの具にしたらどうかというアイデアも出したが、肉と白菜とネギだけでまあまあお腹がいっぱいになってしまい取りやめになった。

仕方がないのでラップをして次の日へ持ち越しになった。

 

だが、父と兄は先に実家へ帰宅してしまい、戦力(腹)が2も減ってしまった。

しかも次の日の朝ごはんにはお雑煮が出た。

おばあちゃん自身は食が細いのであまり食べないし、私とおかんで必死に食らったもののまた3分の1くらい残ってしまった。

 

もうどうなるんだろう…と思いつつ、昼間はショッピングに出かけ、帰宅後私は昨日不本意な徹夜になってしまった影響でグースカ寝ていた。

 

起きると母とおばあちゃんは先に晩御飯を済ませていた。

テーブルの上には謎の料理が鎮座していた。

 

多分お好み焼きである。母が作ったらしい

 

「これな、ばあちゃんの余ったおせちを全部入れてん」

 

え!?あれを!?

 

「しかもな、昨日蕎麦も茹でてあったみたいでそれも入ってんねん。2束」

 

そばも!?!?!?!?ていうか蕎麦まで隠し持っとったんかい!!!!!

 

ということはこのお好み焼き(?)の中には

 

・人参

ごぼう

・レンコン

・蕎麦

 

が少なくとも入ってる。

う〜ん味として成立するのだろうか。しかしこれまでの苦肉のレシピで残り物をお好み焼きにした事もあるので、お好み焼きのポテンシャルの高さには薄々期待している。

 

写真を撮るのを忘れてしまったが、見た目は平た〜いなんの変哲もないお好み焼きだ。

ソースは塗ってない。

2人も食べたみたいだし悪くないんやろか。

 

え〜いままよ!レンチン!からの!食!!!!

 

思い切って食べてみた。

 

う〜〜〜〜〜ん。うん。悪くない。

めちゃくちゃ美味しいって言うわけではないが、なんというか滋味のある味がする。

ご家庭で登場する「名も無き料理」って感じだ。

例えようのない味。

 

思った以上に箸は進んだ。お好み焼きはすごい。本当に大阪に生まれてよかった…

進んだと言ってもまさかの茹でた蕎麦まで使われていたので半分ほど食べたところでギブアップした。

あとはもうおばあちゃんに任せることになる。

「数日はこれで大丈夫や〜」と言ってたので大丈夫なんだと思いたい。

 

それにしてもこのおばあちゃんがご飯を無限に出してくる現象、どうにかならないだろうか。

戦争も経験してるからこそご飯を食べさせてあげたい気持ちが湧くのは分かる。

でももうかつて小学生だった我々もそろそろ三十路が見えてきた。

 

例えば食べ物をついつい買ってきてしまう老人と飢えた大学生のマッチングサービスとか誰か作ってくれないだろうか。

もうあるのだろうか?あれば喜んで利用したい。作ってくれ!!頼む!!頼むーーーーーーー!!!!

 

苦肉のレシピ〜どんぐりクッキー以来余ったどんぐり粉を使ったホットケーキ〜

以前どんぐりクッキーを食べたいという衝動に駆られて、韓国食材専門店で買ったどんぐり粉。

 

 

あれ以来ぜんっっっっぜん使い道がない。

 

なんせ、風味がほぼ片栗粉なのだ。

じゃあ片栗粉の代わりに使えばいいのではと思うかもしれないが、普通の片栗粉と比べるとほのかな苦味があるような気がして使い勝手が少々悪そうなのだ。

 

しかしこのまま冷蔵庫の中で眠らせておくわけにもいかないので、無難に食べられそうなホットケーキを作ることにした。

 

レシピは小麦粉と片栗粉を混ぜるタイプのものを参考にしてみた。

 

◼️材料(分量は忘れた)

どんぐり粉

小麦粉

ベーキングパウダー

オリーブオイル

砂糖

 

ボウルに小麦粉、どんぐり粉、砂糖、ベーキングパウダーを入れて泡立て器で混ぜる。

別の容器にオリーブオイルと卵を入れてよく混ぜ合わせる。

混ぜ合わせた液体を粉類の中に入れ、粉っぽさが無くなるまで混ぜ合わせる。

粘り気の強すぎる生地の完成。

 

フライパンを熱し、油は引かずに生地をおたまで掬って落とす。

弱火でじっくり片面を焼く。火の通りが不安な場合は蓋をする。

ひっくり返して蓋をして焼く。

 

完成

 

なぜか分からないけど、いつものホットケーキより色がうっすいやつが出来上がった。

まぁええんです。大事なのは味なんで。

と思って一口食べてみた。

 

うん

 

 

焼いた片栗粉だ!!!!!!

 

 

焼いた片栗粉を食べたことはないが、焼いた片栗粉の味がする。

小麦粉よりはるかに分量少なめに入れたのにどこまで主張してくるんだってばよ。

 

不味いというわけではないが、片栗粉がスケボーに乗って脳内を往復しているのだ。

 

人が料理を「うまい」と感じる時、それは材料の固有名詞が消えている時ではないか?などと哲学的な事を考えながら、必死で大量のホットケーキを食べきった。

大量消費したくてたくさん作ってしまったのだ。

 

さて、どんぐり粉はまだ半分以上残っているのだが…どうやって消費すればいいのだろう。

 

誰かいい消費方法があったら教えてください…(出来れば美味しいやつ)

どんぐりクッキーをねぇ…作りたかったんですけどねぇ…

私は小学生の頃から食い意地が張っていた。

社会の時間に資料集を眺めては各時代のご飯がどんな味なのか妄想しては授業を聞き逃していた。

その中でも縄文時代の「縄文クッキー」が特に気になっていた。

諸説あるがどんぐりを使ったクッキーが食べたかった。

 

 

食べたかったけど20年くらいなーんもしなかった。

 

 

時折人生の中でふと縄文クッキーの走馬灯が流れ、食べたいなぁ〜と思っては消えていく日々を繰り返していた。

 

で、何故かわからないけど最近縄文時代への熱が高まってきて、今度こそ作ってみるぞーと意気込みが湧いてきた。

ここを逃すとまた20年は作らないと思うので作っちまおう。

 

本当はその辺のどんぐりを拾って粉にしたいのだが今は真夏だ。

今年の夏はなんかいつもより最悪で、草木も枯れんばかりの猛暑と温めすぎたから冷やしてやろうと言わんばかりの豪雨が交互にやってくるアホみたいな天気だ。

こんなアホみたいな天気なのにどんぐりなんてあるわけねー。

 

ということでネットで調べた結果、韓国食材でどんぐり粉があると突き止めた。

新大久保あたりにあるらしい。

 

多分これだ

どんぐりムック粉って書いてある

 

表紙の食べ物…何?

 

袋を開けてみた。

匂いは片栗粉に非常に近いというか片栗粉としか思えない匂いがする。

調べてみたらこのどんぐり粉は単にどんぐりを粉にしたというわけではなく、どんぐりの澱粉を抽出(?)したものらしい。

ということはほぼ片栗粉ってことなの〜?

 

不安しかないけどこちらのレシピを参考に作っていく。

machimono.web.fc2.com

 

どんぐりクッキーは色々な作り方があるらしく、肉も加えたハンバーグのようなものもあるそうだが、今回は初めてなのでオーソドックスにお菓子のクッキーを想定したレシピをチョイスした。

 

小麦粉、どんぐり粉、ベーキングパウダーをふるって混ぜた。

どんぐり粉はうっすーい木の色をしている。

 

 

 

別のボウルで塩、砂糖、水、オリーブオイルを混ぜた液を作る

 

 

何これこれでいいの?

 

不安な見た目の液体ができたが、そこへ先ほどの粉を投入してヘラでさっくり混ぜるらしい

 

 

オイ

 

土。

土ができた。

 

混ぜても混ぜてもモソモソしていて本当にクッキーになるのか一抹の不安がよぎった。

しかもサックリ混ぜるって書いてあったのに全然混ざらん。

でも、粉が残ってるのが1番いけないと思い、もうサックリとかいうレベルじゃないくらい混ぜまくっった。

 

これを棒状にするらしい

 

 

オイ!!!!!!!!!!

 

 

オイ!!!!

オイオイオイオイオイオイ!!!!!!!

 

違うんです違うんです

匂いは片栗粉だから匂いは片栗粉だから!!!!!!!

 

泣きたい気持ちになったがここじゃらさらに綿棒で伸ばさなくてはならない。

 

 

 

 

車に踏まれたやつじゃん

 

もうダメだ。形状を変えても弁解の余地がない。

弁解をひらがなにするなよ。

 

ラップで包んでこいつを1時間冷蔵庫に寝かせた。

どうにかなってくれる気がまるでしないのだが、お腹が空いたのであいだの時間で晩御飯を作って食べた。

晩御飯はふよふよになったズッキーニを具にしたカルボナーラもどきだ。

クッキーの行方が不安であまり味がしなかった。

 

 

1時間後、車に踏まれたアレみたいなやつを取り出して、5ミリ幅くらいに切った。

オーブンがないのでフライパンで焼いていく。

 

 

本当に…クッキーになるのか…?

不安を抱えながら表裏5分ずつ焼いた。

 

 

そして完成したのがこれだ

 

 

クッキー…かもしれない?

 

焼きたてを食べてみた

 

「あったかい片栗粉だ!!!!!!」

 

匂いがまず片栗粉。片栗粉を直接モソモソ食ったことはないが、多分食べたらこんな味するんだろうなーって予想した時の味。

 

ええ〜マジかよ…とガッカリしたが、焼き菓子は焼き立てと冷めた後で味が違うと記憶にあったので冷ましてみた。

 

冷めた後もう一度食べてみた。

うん。不思議だけど片栗粉っぽい匂いが消えた。

普通にクッキーの味がする。硬さもザクザクで悪くないんだけど…

 

正直どんぐりどこにおるん??

 

かなり普通のクッキーの味だったので拍子抜けしてしまった。

恐らく今回使った「どんぐりムック粉」はどんぐり寒天という食べ物の材料らしいので、固めるための澱粉成分がメインなのだろう。

小麦粉も結構入れたので余計にどんぐりの味が薄まったのかもしれない。

さすがにこれがベストではないだろう。

 

うーん、これは秋にどんぐりを拾いまくってリベンジするしかない。

マテバジイっていうどんぐりがウメーと聞いてるので、どんぐりが落ち始めるまであと2、3ヶ月引き続きどんぐりクッキーのイメトレを続けたいと思う。